母、聖花が生命の力に魅せられて、東洋医学や自然治癒力、生命の根源である発酵の研究に没頭し始めたのは、今から30年以上も昔。一人娘の仁玉が生まれて2ヶ月半で離れ離れになりながら、遠い地で家族のために研究生活を送っていた。幼かった娘の心には、いつも仕事で輝いている母の姿が焼き付いていたと言う。
聖花の研究が実を結び、9件の特許開発も認められた頃、彼女は自分の研究成果を論文としてではなく、実際に世の中の方々のために役立てたいと考えるようになった。その夢を叶えるべく、聖花は自分の研究所を開き独立した。45歳の春だった。
娘、仁玉は小さな頃から人一倍美容に関心が強い女の子だった。よく母の鏡台から化粧品をこっそり借りては、自分の顔で遊んでいた。
好奇心旺盛な中高時代を経て、大学時代にはメイク専門学校をWスクールし、途中で休学して1人でNYに飛び込んで本格的なメイクアップを学んだ。彼女はその時を振り返る。「メイクを学んでいく中で、“美”を通じて女性の人生そのものを応援したいと思うようになりました」と。
それが彼女の夢となった。
2人の「夢」が1つになったのが「オムニスト」という化粧品だった。
国際中医師である聖花は、アトピーや肌荒れに悩んでいる多くの方の相談を受けてきた。その期待に応えるべく、メイクアップアーティストだった娘と共にオリジナルの化粧品開発を決心した。研究開発からパッケージデザインやブランドづくりは全て、娘の仁玉と2人3脚で行った。そして何年もの試行錯誤を繰り返しながら現在の「オムニスト」が完成した。1986年に娘がこの世に誕生してからの2人の人生と想いが1つに重なった瞬間だった。
聖花と仁玉は笑顔でこう話す。「私たち親子のこだわりと長年の夢がたくさん詰まったオムニスト。1人でも多くのお肌に悩む方々のお役にたてれば本当に幸せです」と。
1957年生まれ、広島大学工学部発酵工学科在籍時に、「元日本生物工学会会長」永井史郎教授の元で本格的な発酵工学の研究をした後に、某大手技術開発研究所で計9件の特許を開発。2002年に独立し漢方食品会社、株式会社マルセイの専務取締役就任し、1万件を超える健康・美容相談にのる。独自開発した商品が2003年兵庫県知事賞を受賞。2005年には兵庫県経営革新計画の認証を受ける。著書に「免疫力を高める漢方養生」-安保徹教授推薦。趣味は登山、特技は研究。
1986年生まれ、同志社大学商学部卒業。20才の時にNYに1人渡米。国際メイクアップアーティストとして、NYコレクションを始め多数の雑誌/広告に携わる。2010年東京都主催のビジネスコンテスト【優勝&オーディエンス賞】史上初のダブル受賞。大学卒業と共に単身上京し、23才で起業。「女性の美しい人生を応援する」株式会社J LINK INTERNATIONAL代表取締役就任。美容メディアの運営や、オムニストブランドの総プロデュースを手掛ける。特技は日本語・英語・中国語・韓国語・ロシア語・関西弁。